北近畿鉄道物語


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8.かにカニ エクスプレス

冬の人気ものJR西日本の「かにカニ エクスプレス」

 冬の味覚と言えば、「カニ」を思い浮かべる人も多いことだろう。関東に住む者にとっては年末・年始の宴会や温泉地への一泊旅行などでお目にかかる程度で、ふだんはあまりなじみがない。ところが、カニの本場が近い関西では、だれしも木枯らしの季節ともなればカニが恋しくなると言っても過言ではないらしい。

 そのためだろうか、京阪神から日本海沿岸へ向けて、このシーズンに「かにカニ」と銘打った列車が運行されている。その名のとおり列車に乗ってカニを食べに行くのが目的で、1998年の誕生以来3年、すっかり定着したようだ。企画の人気の秘密はどこにあるのだろう。

体験型観光を提案する「駅プラン」

 「かにカニ日帰りエクスプレス」は、往復に列車を利用して、山陰・若狭・北陸などへカニを食べに行くという旅行商品で、JR西日本のみどりの窓口で「駅長おすすめ駅プラン」として発売されているものの一つだ。「かにカニ」列車とは、11月から3月に設定されるこのプランに合わせ、京都・大阪から運行される全車指定席の臨時列車のことを指す。日帰りプランには、往復のJR指定席特急券と乗車券、カニ料理の昼食代を含んでおり、いずれのコースも1 万〜2万円程度に価格を抑えている。温泉入浴のサービスもあって、駅プラン全体のなかでも人気が高いという。

 行先は、城崎・竹野・香住・天橋立・鳥取、あるいは北陸などで、目的地までの列車、旅館での食事を組み合わせた豊富なバリエーションが用意されている。そのラインナップは50コースにおよぶ。

 「かにカニ」列車は、大阪などから山陰・福知山・播但・智頭急行線の各方面へ、土休日(年末年始を除く)を中心に定期列車を補完する形で運転されている。その愛称も「かにカニ北近畿」のように、定期列車の愛称に「かにカニ」を冠したものが多い。

 車両は、「かにカニ香住」がキハ65形(旧エーデル鳥取車)4両または5両編成、「かにカニはしだて」「かにカニ文殊」が183系の4両編成、「かにカニ北近畿」が183系4両または381系6両編成、「かにカニはまかぜ」がキハ181系5両または6両編成、「かにカニ但馬」がキハ58系5両編成、「かにカニ鳥取」がキハ181系3両編成と総動員体制で、非常にバラエティに富んでいる。

 日帰りプランができる以前は、一泊の旅行客向けに京都・大阪を土曜日の午後に出て、翌日曜日の午後に戻る「味めぐり」列車として運行されていた。しかし、日帰りプランの登場で、臨時列車を拡充し、列車の名称を「かにカニ」に統一している。

 では、「駅プラン」とは、どういうものなのだろう。JR西日本の主要駅には、さまざまな駅プランのパンフレットが並べられている。例えば、丹波路の松茸会席、有田のみかん狩り、近江牛のしゃぶしゃぶ食べ放題、但馬牛と出石そば、宇部のゴルフプラン…などがあり、西日本のエリアを越えて四国へ「高松までうどんを食べに行く」プランや、京都から西九条まで特急「はるか」に乗ってUSJへ行くプランなどもある。

 これらのプランに共通するコンセプトが「体験型観光」だ。つまり、プランの中身はJR券プラス「昼食などのシンプルな特典」とし、それ以外の行動は利用者自身に任せることで自由度を高めている。往復の列車も土休日ならば複数の列車から選べ、昼食時間にも一定の幅がもたされている。2名以上での利用という規定はあるが、家族や小グループでも参加しやすい。

 「かにカニ」列車は、最初から「食」を目的とした列車の運行を計画したものではなく駅プランのなかで好評だった「食」をテーマにした商品「かにカニ日帰りエクスプレス」に対応して運行されている。あくまでも、土休日に座席が不足する定期列車を補うことが目的となっている。

日帰り旅行の新たな市場を開拓

 日帰りと言えば、今やバスツアーが盛んだ。手ごろな料金で名物料理や温泉、観光などを楽しめるこの種のツアーは、近年の「安・近・短」志向にマッチして幅広く受け入れられ、すっかり定着している。しかしバスツアーは団体行動が原則で、参加者が自主的に行動できる余地はあまりない。何より、列車は車中でも動きやすいし、行程自体もゆったりとしている。

 かにカニ列車を運行し始めたころは、日帰りバスツアーとの競争も視野に入れて、プランを組んでいたそうだが、あれこれと要素を詰め込むのでなく、個人の選択の余地を残して列車の旅のゆとりを生かすことで差別化を図った。その結果、列車とバスそれぞれに棲み分けができてきたようだ。

 最初は、香住・竹野・城崎を目的地にスタートした「かにカニ日帰りエクスプレス」も、利用者の声を反映して、翌1999年には天橋立、2000年には北陸と鳥取、さらに今年は、三朝温泉と舞鶴を加えてコースの幅を年々広げており、京阪神地区からの日帰り圏はほぼカバーしている。

 また、よりグレードの高いプランを求める利用者の要望に応え、行き帰りの列車でグリーン車を利用し、旅館ではカニのフルコースを個室で食べるという「極みプラン」が昨年から登場し、今年はさらに施設数を増やしている。もともと、平日は土休日よりも1,000円安い料金設定だったが、これも利用者からの要望で、平日の参加者には料理や酒、海産物のお土産など、さらなる特典を設けている。

 「かにカニ日帰りエクスプレス」の利用者は、1年目の1998年度が約48,000人、1999年度が約72,000人、2000年度が約 89,000人で、年々増加傾向にある。ビジネスなどの所用でも、昼食付きの往復特急指定券だと考えれば、このプランの利用価値は意外に広がるのかもしれない。

 今年度のかにカニ列車の運転予定は481本で、ほぼ昨年なみ。「かにカニ日帰りエクスプレス」プランの設定期間は、11月7日から来年3月21日(12月25日から1月8日は除く)までの120日間となっている。

 スタート当初は、JR側の持ちかけであった旅館でのサービス内容も、次第に両者から提案がされるようになり、毎年、新たな商品が開発されている。

 低迷が続く国内の観光業だが、日帰りの身近な観光地に、人々の旅心をくすぐる素材が、まだ隠されているかもしれない。

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駅 弁

 子供のころ、おばあちゃんに連れられて親戚の家へ行くとき、列車に乗ることがとても楽しみだった。駅の停車時間も長く、売り子さんの「べんとべんと〜っ!」の声にひかれ、硬い窓ノブを握り車窓を開けて、駅弁とフタ付きの半透明の厚いビニールの容器にティーバッグを入れたお茶を買って貰うのが楽しみだった。
 ゆで卵、暑い時期は冷凍みかんやカップ入りアイスクリームも楽しみだったものだ。

柿の葉ずし(京都駅)
 日本ならではの駅弁は、現在では、窓が開閉できない鉄道車両が増えたため窓越しの受け渡しができなくなったことに加え、列車の高速化による停車時間の短縮、目的地への移動時間の短縮、コンビニエンスストアならびにキオスクの弁当との競合、駅構内での飲食店の充実(いわゆる「駅ナカ」)により、JRなどの優等列車では車内販売が縮小し一部列車では廃止されたのは、仕方がないものの旅の情緒が薄まるのは寂しい限りである。
余部鉄橋物語、かに寿司 (有)米田茶店
城崎のかにずし、かにずし、献上 松葉かにずし、但馬名物かに釜めし、但馬牛 牛弁[新商品]、但馬路名物山菜松茸めし、松茸釜めし、幕の内城崎にて、但馬路御料理弁当、小鯛ずし、日本海名物いかずし、柳ごおり弁当*、バスケットランチ*
*…予約販売
山陰本線豊岡駅・城崎温泉駅 (株)たで川 JR豊岡駅・城崎温泉駅 但馬の里和牛弁当、地釜炊き釜めし 松茸入り、
福廼家 JR和田山駅構内売店及び会社店頭
鮎寿し1050円、栗めし900円、幕の内弁当820円 (株)淡路屋/園部
定番駅弁シリーズ…味づくし1000円、おっ!たべ鯛1050円、あなごめし950円、栗おこわ弁当780円、鶏飯弁当 一石二鳥950円、おかめ弁当870円、焼肉弁当1100円、姫路駅名物「えきそば」
旬の駅弁シリーズ…旨いたこめし930円、一口すし500円 名代寿司シリーズ…ハッピーまねき1890円、あなご寿司1300円、大名巻580円、松前寿し1300円まねき食品

 JR西日本福知山支社があり北近畿の鉄道網の中心駅である福知山駅では、2005年11月26日に駅高架化で、売店の駅弁や名物だった「鬼そば」も廃止された。残念だ。ただし、改札の外にコンビニ(デイリーイン)ができた。
綾部駅では2005年に撤退し現在は販売されていない。

兵庫県と駅弁始まり
 諸説あり、確定されていない。1885年7月16日、旅館「白木屋」がこの日開業した日本鉄道宇都宮駅で握り飯2個とたくあんを竹の皮に包んだものを発売したのが最初とする説が広く流通しているが(→駅弁記念日)、その後の調査研究によってもっと早く駅弁を売っていた駅があるという複数の指摘が提出されている。たとえば高崎弁当は1884年に高崎駅でおにぎり弁当を発売したと述べているし、他に1877年頃梅田駅(現大阪駅)説、同年神戸駅説、1882年敦賀駅説、1883年上野駅説[6]などがある。

現在のような折詰に入った駅弁は、1889年に姫路駅で発売されたものが最初とされている。
 同様に列車内で食事する手段としては食堂車があるが、日本においては山陽鉄道(現山陽本線)で1899年に導入されたものが初めてであり、駅弁の発祥よりも後のことであった。
 1988年に神戸市の「淡路屋」が、生石灰と水の反応熱を使用した加熱装置を組み込み、食べる前に紐を引いて加熱する駅弁を売り出した例がある。

北近畿鉄道年表

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