北近畿鉄道物語


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4.余部橋りょう

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余部(あまるべ)橋りょう


特急はまかぜ(画像:JR西日本)

拙者撮影
 余部橋梁(りょう)は、兵庫県美方郡香美町香住区余部(あまるべ)、JR西日本山陰本線の鎧駅〜餘部駅間にある鉄橋(単線鉄道橋)。一般に余部鉄橋と呼ばれています。地名は「余部」であり、当橋りょうの正式名称も「余部橋りょう」なのに対し、駅名が「餘部」のため、一般的に地元で使用される「余部」と、観光客や一部の鉄道ファンの間で使用される「餘部」が併用されています(同じ兵庫県内に姫新線の余部駅があるため、それと区別するためでもある)。

 明治後年、京都鉄道が京都から福知山、そして阪鶴鉄道が福知山から舞鶴までの鉄道がつながると、舞鶴の軍港と鳥取の陸軍師団を結ぶ山陰鉄道敷設計画が持ち上がってきました。すでに開通した山陰西線と山陰東線は浜坂・香住間を残すのみとなりました。餘部(あまるべ)鉄橋(日本一の高さ)と桃観トンネル(山陰本線最長)などの難工事の末、開通したのが現在のJR山陰本線です。


拙者撮影

拙者撮影
 1909年(明治42年)12月に着工、1912年(明治45年)3月1日に開通した。長さ310.59メートル、高さ41.45メートル、総工費331,535円。11基の橋脚、23連の鉄桁を持つトレッスル橋である。コンクリート橋にする案もあったものの、時期尚早と却下され、当時の鉄道院技師、古川晴一によりアメリカ人技師ウルフェルの意見を取り入れてトレッスル橋と呼ばれる方式にて建設が始まった。橋脚の鋼材は、アメリカンブリッジ社のペンコイド工場より九州の門司港経由にて余部沖に運ばれ、1910年(明治43年)8月に陸揚げされた。また、桁は、石川島造船所(現・石川島播磨重工業・IHI)によって製作され、1911年(明治44年)9月に神戸より陸送された。完成までには33万円を超える巨費と、延べ25万人を超える人員を投入し、また大変危険な工事だったため、作業員には2万円もの保険が掛けられていた。

 この橋りょうの建設は山陰本線建設において西隣の桃観トンネル(桃観峠大隧道)に次ぐ難工事であり、この橋と桃観トンネルの完成により京都駅から出雲今市駅(現・出雲市駅)までが全通となった。完成より90年を超えた21世紀初頭の現在でも、トレッスル橋としては日本最大であり、初期の鉄道建築としても、高い存在意義を有している。過去には豊岡方トンネル手前側に小屋があり、そこに鉄橋守が常駐し、維持管理をしていた時期もあった。その後小屋は撤去されたものの土台を確認することが出来る。

 1911年(明治44年)、「鉄道唱歌」に倣って作成された「山陰鉄道唱歌」(作詞:岩田勝市、作曲:田村虎蔵)では以下のように歌っている。

山より山にかけ渡し み空の虹か桟(かけはし)か 百有余尺の中空に 雲をつらぬく鉄の橋

 1927年(昭和2年)3月7日の北丹後地震では橋桁が落下し、山陰本線が一時不通となっている。
 1986年(昭和61年)12月28日午後1時25分頃、香住駅より浜坂駅へ回送中のお座敷列車「みやび」が日本海からの突風にあおられて橋りょう中央部付近より機関車と客車の台車の一部を残して7両が転落した。転落した客車は橋りょうの真下にあった水産加工工場を直撃し、従業員だった主婦5名と乗務中の車掌1名の計6名が死亡、客車内にいた日本食堂の車内販売従業員1名と水産加工工場の従業員5名の計6名が重傷を負った。

 この橋りょうからの列車の転落は橋の完成以来初めての惨事だった。原因としては、風速25m/s以上を示す警報装置が作動していたにもかかわらず列車を停止させなかった、人為的ミスと見られている。

 2007年3月29日から掛け替え工事着手。2010年工事完了予定。NHKドラマ「夢千代日記」の冒頭シーンで登場する(以下参照)。

夢千代日記


NHKドラマ人間模様「夢千代日記」最終回
 minhavozさんからお借りしています。
 ドラマ人間模様(ドラマにんげんもよう)は、1976年4月〜1988年3月にかけてNHK総合テレビジョンで放送された連続ドラマ枠。

 当初は「シリーズ人間模様」というタイトルで毎週木曜22時からだった。1977年4月からは「ドラマ人間模様」に変更。1978年4月からは大河ドラマ終了後の毎週日曜21時台(20:50〜)、1984年4月からは毎週土曜日の21時台に移って放送された。

 コンセプトを社会や人間の断片を切り取り、人生を深い視点で捉えるヒューマンドラマと位置づけたシリーズで、中でも早坂暁がシナリオを書いた吉永小百合主演の「夢千代日記」、「事件」シリーズ、「花へんろ・風の昭和日記」は視聴者の反響が大きかった。

夢千代日記

 計5回 1981年/02/15〜 1981/03/15

原作/早坂暁
出演/吉永小百合、秋吉久美子、林隆三、中条静夫、樹木希林、長門勇、緑魔子、ケーシー高峰、沢竜二、片桐夕子、香山浩介、夏川静枝、楠トシエ、大信田礼子、村瀬幸子、水原英子、中村久美、あがた森魚、田島令子、大熊なぎさ、松田茂樹、内藤路代、香山エリ、加藤治子、水原英子、あがた森魚、長門勇、夏川静枝、佐々木すみ江、大熊なぎさ、内藤路代、高橋ひろ子、香山えり、加藤治子、他
制作/勅使河原平八、演出:深町幸男、音楽:武満徹

内容/(あらすじ) 山陰のひなびた温泉町を舞台に被爆二世の芸者・夢千代と彼女にかかわる人々の人情模様を描く。
夢千代は出生の秘密を探る・・・。山陰のひなびた温泉町で芸者置屋「はる家」を営む夢千代のもとに、ある日神奈川県から一人の刑事が訪ねて くる。かつてはる屋にいた芸者・市駒が殺人事件を起こして姿を消したため、行方を追ってきたのだった。山 根刑事は捜査を続けるうちに夢千代の綴る日記に関心をもつ。 それは、自らの病状を記録する病床日記であった。 そんな中、市駒が夢千代に会いたいと言ってきた。市駒は男を殺した理由をとつとつと夢千代に話すのだった ・・・。

第8回放送文化基金賞奨励賞受賞(全5回)第14回テレビ大賞優秀番組賞受賞(全5回)

続・夢千代日記

 1982/01/17〜1982/02/14

原作/早坂暁
出演/吉永小百合、秋吉久美子、中条静夫、樹木希林、いしだあゆみ、檀ふみ、石坂浩二、水原英子、あがた森魚、中村久美、菊地優子、大熊 なぎさ、市丸和代、檀ふみ、緑魔子、長門勇、條津レナ、内藤路代、松田茂樹、高橋ひろ子、夏川静枝、香山 エリ、佐々木すみ江、他
制作/勅使河原平八、演出:深町幸男、音楽:武満徹

新夢千代日記

 計10回 1984/01/15〜1984/03/18

原作/早坂暁
出演/吉永小百合 、秋吉久美子、中条静夫、緑魔子、中村久美、あがた森魚、織本順吉、沼田曜一、林春枝 、坂口芳貞、小杉治、せんだみつお、田崎潤、伊沢一郎、佐々木すみ江、松田優作、樹木希林、夏川静枝、大熊なぎさ、他
制作/岡田勝、演出:深町幸男、音楽:武満徹



夢千代館/新温泉町
 後に映画化や舞台化され、舞台では様々な女優により主人公夢千代が演じられている。

 物語の舞台は兵庫県美方郡温泉町(現:新温泉町)。同町の湯村温泉はこのドラマ放映後、「夢千代の里」として脚光を浴びた。現在、温泉街の中心部である荒湯のそばに吉永小百合をモデルにした「夢千代の像」が建てられている。また平成16年11月に資料館「夢千代館」がオープンし、館内には湯里銀座や煙草屋旅館内部などが再現されている。物語中で芸者たちが度々舞う「貝殻節」は鳥取県や兵庫県西部のみで知られる民謡だったが、このドラマで一躍全国的な知名度を得た。


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